ベトナム旅行で中央高地を訪れる

ベトナムの中央高原（タイグエン）は、ベトナムで最も魅力的な地域のひとつです。ダクラク省、ダクノン省、ジャライ省、コントゥム省、ラムドン省にまたがる中央高原は、驚くほど美しい自然が広がる地域です。

I. 中央高地の概要

ベトナムの中央高原地域は、政府が何年にもわたって旅行制限を課してきた後、過去 10 年間で徐々に観光客に開放され、現在では外国人が比較的容易にこの地域の中心地を探索できるようになりました。内陸部を訪れる際は規制によりガイドの利用が義務付けられる場合もありますが、ほとんどの場所では一人でも問題ありません。

壮大な中央高原を経由してベトナムを旅するのは、よく知られた海岸ルートに代わる素晴らしい方法です。中央高原は、比較的手つかずの森林、滝、壮観な景色など、美しい自然の特徴を誇り、戦争の残酷な傷跡がまだ残る地域とは対照的です。

II. 人々

多数の少数民族が、コントゥム、プレイク、バンメトート、ダラット周辺を中心に、高原地帯に伝統的な生活を送っています。夏季には、標高が高いため、南部の平原の耐え難い暑さよりも少し涼しいダラットが人気の観光地になります。ホーチミン市に近いことや、大きな動物の形をしたパドルボートがメインの湖を行き来していることも相まって、国内観光の中心地となっています。

III. 地理

1. 場所

中央高原は、ラオスの低地とカンボジア北東部に接する高原です。コントゥム省はラオスとカンボジアの両方と国境を接していますが、ジャライ省とダクラク省はラオスとのみ国境を接しています。ラムドン省は内陸国であるため、他の国との国境はありません。

実際、中央高原は独特の高原にあるわけではなく、標高 500 メートルのコントゥム、コンプロン高原、コンハヌン高原、標高約 800 メートルのプレイク、標高約 500 メートルのムドラック高原、標高約 800 メートルのダクラク、標高約 800 メートルのモオノン、標高約 1500 メートルのラムビエン高原、標高約 900 メートルのディリン高原など、連続した高原の上にあります。これらの高原はすべて、高い山脈と山々（サウスアナマイト山脈）に囲まれています。

2. 構造

中部高原は、地形と気候の違いにより、北中部高原 (Bắc Tây Nguyên) (コントゥム省とジャライ省を含む)、中部中部高原 (Trung Tây Nguyên) (ダクラク省とダクノン省を含む)、南部中部高原 (Nam Tây Nguyên) (ラムドン省を含む) の 3 つのサブリージョンに分けられます。中部中部高原は標高が低いため、他の 2 つのサブリージョンよりも気温が高くなります。

3. 自然

中央高原の平均標高は 500 ～ 600 メートルで、玄武岩質の土壌はコーヒーノキ、カカオ、コショウ、白桑の栽培に適しています。カシューナッツやゴムの木も栽培されています。コーヒーは中央高原の最も重要な産物です。この地域には多くの原始林があり、カティエン国立公園、ヨックドン国立公園、コンカキン国立公園などの国立公園で保護されています。

IV. 天気

ベトナムの中央高原は、乾燥した気候、起伏のある丘、青い空など、熱帯南部とは対照的です。高原の涼しい季節は 11 月から 1 月で、平均気温は 12 度から 15 度です。2 月、3 月、4 月は気温が 30 度台に急上昇します。4 月下旬から 5 月上旬になると雨が降り始め、気温が少し下がり始め、10 月にモンスーンが終わります。7 月と 8 月は最も雨の多い月です。

高原は標高が高いため、年間を通じてベトナムの海岸よりも涼しい気候です。暑い季節でも、朝晩は肌寒く、夜遅くになると本当に寒くなります。バイクで旅行する予定の場合は、朝の冷え込みが時速 60 キロで走ると T シャツを簡単に切り裂くので、荷造りの際にこれらの条件を念頭に置いてください。

2 月から 4 月の暖かく乾燥した時期には、この地域は乾燥し、旅行にはあまり快適ではありません。4 月になると、ほこりや煙霧が大きな問題となり、森林火災 (意図的なものも自然発生的なものも) も発生します。川の水位は低く、景色は年間の他の時期ほど美しくありません。

雨期には、集中豪雨により鉄砲水が発生することがあります。ほこりは泥に変わり、特に小さな道路では移動がかなり遅くなります。7 月から 8 月初旬にかけては、雨がほぼ絶え間なく降り続くことがあります。雨や泥に邪魔されなければ、この時期はこの地域の最も緑豊かな景色を見るのに良い時期です。

V. 中央高地のベストアトラクション

ダラットはハイランド地方で最も人気のある中心地で、バンマトート、コントゥム、プレイクがそれに続きます。ほとんどの旅行者、特にオープンツアーシステムを利用する旅行者はダラットだけを訪れますが、ダラット、バンマトート、プレイク、コントゥムの 4 つの主要目的地すべてを訪れる人もいます。景色は素晴らしいです。森林、滝、湖、川はハイキングやトレッキングに利用でき、見どころがたくさんあります。南には、インドシナで最も生物多様性に富んだ場所の 1 つであるナムカティエン国立公園があります。

1. ダラット

中部高原の南端に挟まれたラムドン省の起伏のある丘陵と緑豊かな風景は、1897年に省都ダラットが設立されて以来、国内外の観光客を魅了してきました。ダラットは、キッチュにこだわる国内観光客にとって、ベトナムの最高の目的地の1つです。ダラットだけを訪れる予定であれば、2〜3日あれば、この省の魅力をすべて満喫できるでしょう。カティエン国立公園で一泊したい場合は、もう1日追加してください。この省は、心地よい温暖な気候と非常に肥沃な土壌を誇ります。この2つにより、この省は観光地（当初の目的）として、またこの地域で最も上質な新鮮な農産物を生産する農業の中心地として発展してきました。

ダラット周辺の名所や景色を楽しみながら、カティエン国立公園に向かう長い旅では、多くの人が、非公式のバイクツアーグループであるイージーライダーズと一緒に旅行することを選択します。ラムドン省はかつて野生動物が豊富で、ダラットはベトナムの狩猟「シーン」の中心地だった時期もあった。あからさまにキッチュなダラットは、人を魅了するか、嫌悪させるかのどちらかだ。ディズニーランドのようなアトラクションを好むこの町には、多くの人が首をかしげる。しかし、ダラット全体に広がる紛れもなくひどい趣味を、見事な田園風景、涼しい気候、やや前衛的な学生の雰囲気が補って余りあると考える人もいる。

2. バンメトート

バンメトートはハイランド地方で2番目に人気のある中心地で、ここでの旅行は事前に組織されたグループによって行われる傾向があり、市内観光、すぐ近くのいくつかの村、ヨックドン国立公園に重点が置かれています。

3. プレイク

プレイクでは、バンハール族とジャライ族の少数民族の村を訪れることができ、バンハール族の 4 つの村を巡る 1 日のトレッキングも含まれています。市内ツアーは大げさに宣伝されすぎており、退役軍人ツアーは戦争に関心のある人だけが興味を持つものだと思います。周辺へのツアーでは滝、象乗り、民俗ショーなどを楽しむことができますが、この種の旅行にはバンメトートが拠点として適していると思われます。

4. コン・トゥム

コントゥムは真のトレッキングの目的地として最高の可能性を秘めており、野宿や非常に辺鄙な村々を訪れる数日間の旅行など、さまざまな選択肢があります。グループの場合は1人あたりの料金が下がるため、費用を抑えるためにもっと多くの人を集めるようにしてください。ベトナムの海岸で同じような考えを持つ旅行者を見つけてから、一緒にコントゥムに向かうことをお勧めします。コントゥムにやって来て、トレッキングに出かけるグループに加わる可能性は、そこでハンバーガーが一式見つかる可能性と同じくらい低いからです。

一般的な観光ルートから外れることを好む人にとって、高地は素晴らしい目的地です。この歴史的に重要な地域への迂回は、海岸からの周遊として簡単に組み込むことができます。出発と帰りはクイニョンまたはニャチャンで、ダラットに行くにはファンランまたはホーチミン市から別の遠足が必要です。2週間あれば十分に探索できますが、1週間で基本的なものを見ることができます。高原地帯を訪れるのに最適な時期は、11月から1月です。この時期は、風景が緑豊かで、雨が少なく、気候が穏やかです。

ベトナムの中央高原地帯は、涼しい気候、山の景色、数多くの小川、湖、滝、松林の丘、栽培された野菜、花の谷など、多くの見どころで観光客を魅了しています。訪問者は、自然環境と多くの有名な観光スポットで冒険を体験できます。